概要
ラズパイ初心者がMacからキーボード、マウス無しでセットアップを行ったのでメモ書きとして残します。
ネットと書籍から情報を拾いつつかなり苦戦しながら最後はセットアップ完了までたどり着けました。
環境
- Raspberry Pi 3B+ (Amazonで買ったキット品)
- SDカード 32GB(Sundisk)
- USB電源
- Wifiルーター(
- 液晶テレビ(HDMI搭載)
- HDMIケーブル
- MacBookPro OS:Mojave
- 参考書:ゼロからよくわかる! ラズベリー・パイで電子工作入門ガイド(技術評論社)
※液晶テレビが出てきますが、マウスとキーボードが無いため直接操作は行いません。状況がわからなくて不安だったのでテレビにHDMIで写しながら作業しました。
全体の流れ
- OSインストール
- SSH設定
- Wifi設定
- VNC設定
Wifi設定が曲者でした。参考書とネットの情報をもとに試行錯誤した結果、接続完了!
OSインストール
ラズパイ公式サイトからNOOBSをダウンロード
macのローカルフォルダに公式サイトから『NOOBS』をダウンロードする。
https://www.raspberrypi.org/downloads/
SDカードにOS書き込み
- ダウンロードしたファイルを展開してSDカードに書き込む ※1
- 『os』フォルダ内にある『Raspbian』以外を削除する
削除するファイルは『LibreELEC_RPi2』など ※2 - メモ帳などを使って『recovery.cmdline』を開く。設定内容の最後に半角スペースを入れて『silentinstall』の記述を追加。ファイルを上書き保存。 ※3
- 書き込みが完了したらSDカードをアンマウントしmacから取り外す
※1 他のサイトを見るとSDカードのフォーマットを行っている方が多いです。今回使用したSDカードは最初から『FAT32』のフォーマットになっていたためそのまま使用しています。
※2 マウス・キーボード・モニタを接続しない場合はこの操作が必要
※3 この操作でモニタがなくても自動でインストールされる
ラズパイOSのインストール
- SDカードをラズパイ本体に挿入
- ※HDMIケーブルでモニタとラズパイを接続(無くてもよいがあると経過が確認できる)
- 最後にUSB電源を接続する
- 自動インストールが開始される。緑色のアクセスランプが消灯したらインストール完了と判断。
- USBケーブルを抜きラズパイの電源を切る(モニタに接続している場合は、モニタ側でインストールが完了していることを確認する)
Wifi設定
- ラズパイらかSDカードを抜き、macにセットする
- このツールを使ってWifiのSSIDとパスワードを入力して『wpa_supplicant.conf』というファイルを作成する
- 『wpa_supplicant.conf』ファイルをSDカードのboot内に保存する(bootは正常にインストールが完了すると作成されます)
同じツール内にsshファイルを作成するボタンがあるでついでに作成しそれも - SDカードをmacからアンマウントし、再度ラズパイにセットする
※1 参考にしたサイト:Raspberry Piの無線LANをmicroSDで簡単に設定するためのツールを作った
wpa_supplicant.confのファイルを使ってWifi接続に必要なための設定を行う
mac標準のテキストエディタを使って自分でwpa_supplicant.confファイルを作って設定を行ったがうまく行かず苦戦した。ツールを使えば必要な情報を入力するだけなので自信が無い方、うまく行かない方はツールを使うことをおすすめする。
Wifiに接続できない場合、お使いのラズパイが対応しているWifiの帯域をご確認ください。ここもはまるポイントです。3bは2.4GHzのみ対応です。
SSH接続
ラズパイのIPアドレスを探す
- ラズパイにUSBの電源を接続する
- (モニタに繋いでいる場合はOSが立ち上がっていることを確認する。またWifiの設定がうまく行っている場合は、Wifiがオンになっている)
- macのターミナルで以下のコードを入力。『at b8-27-eb』の前にあるのがラズパイのIPアドレス
$ arp -a
SSH接続する
さらにターミナルで作業を継続する
- 先ほど確認したIPアドレスを以下のように入力する
$ ssh pi@[先程確認したipアドレス]
Wifiで5GHzと2.4GHzのIPアドレスが異なるためつながらない場合は2種類試す
- うまくいくとパスワードの入力を求められる。初期値は『raspberry』を入力してエンター
- ラズパイとのssh接続が成功するとターミナルが以下のようになる
pi@raspberrypi:~ $
ラズパイを再インストールした場合、sshの接続でエラーになります。
その場合は以下を参考してください(参考してくださいというか、自分用のメモです。。。)
https://kiririmode.hatenablog.jp/entry/20171020/1508485674
VNC接続
ラズパイのコンフィグからVNCをオンにする
- ターミナルでラズパイにログインした状態で以下のコマンドを入力するとコンフィグ画面が起動
$ sudo raspi-config
- 矢印キーを使って『5 Interfacing Options』を選択 Enter
- 『VNC』の項目を選択 Enter
- 『Tab』キーを押して『Yes』を選択 Enter
- 『esc』で画面から抜ける
- この操作でラズパイのVNCがオンの状態になる
VNC VIEWERをmacにインストール
ここもハマったポイント。ラズパイに最初から入っているVNCと接続するにはmac標準のVNCでは設定がうまくできなかった。んー、分かりやすく説明できないがRealVNCというソフトをインストールしたらあっさり解決。
- RealVNCのVNC Viewerをダウンロードしてインストールする
https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/ - VNC Viewerを起動する
- ラズパイのIPアドレスを入力する
- ユーザー名とパスワードを要求される
初期値は、ユーザー名:pi パスワード:raspberry - 接続が成功するればラズパイのデスクトップが画面がmac上に表示される
ここまでで接続の設定は以上となる。
※初めは『TightVNC』でVNC接続を試みたうまく行かなかった。VNC Viewerをインストールしてみたらあっさり解決でした。不具合の原因は不明。
TightVNCの使用はこちらのサイトを参考にさせていただきました。
MacからRaspberry PiにVNCでリモートデスクトップ接続する方法
まとめ
wifiのssidとパスワードの書き込み、VNC Viewerのソフトのところがつまづきポイントであった。ターミナルの操作がまだなれないので早くコマンドなどをサクサク打てるようになりたい。
キャプチャなどがなく分かりにくいが自分のメモとして残しておきます。macでもキーボード、マウスなしでラズパイのセットアップができたので、余計なハードウェアは追加しないですみました。困って悩みだすと金出して無駄なものを買ってしまうので注意しないと。
参考文献
分からないところはネットで情報を補完しながら作業進めました。詳しくまとめてくださる方が多数いて感謝感謝。
■web
ラズパイ公式サイト(ダウンロード)
Raspberry PiにVNCで接続して操作する
Raspberry Piの初回設定、wifi自動設定、VNCサーバー起動(Mac)
Raspberry Pi へのリモート接続
RaspberryPi3設定メモ
ラズパイをディスプレイなしでsshだけでリモートセットアップする
■書籍
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