我が家では日立のドラム式洗濯機(通称:ビックドラム)を使用している。
いつも乾燥機能をフル活用しているため洗濯物を干したり取り込んだりする必要がなく、かなりの時間短縮になり家事負担を軽減してくれている。
そんな洗濯機も買ってから3年が経過する。乾燥フィルターや糸くずフィルターは清掃周期よりも早めに清掃を行っている。
まあまあ快調に動いてくれているなと思っていたのだが、最近になって排水口の部分に設置されている糸くずフィルターに大型の糸くずの塊が補修されていて排水できないトラブルがよく頻繁に発生している。
定期的に掃除しているのになんで?と思いつつ、ずっと気になっていた洗濯機の内部の確認をしみることにした。
我が家で使っている洗濯機は『BD-SG100A』というモデル。
ネットで探すとちょっと古めの型の分解は業者かプロのサービスエンジニアの方が手順や写真をまとめてくれている。しかし、うちのモデルと同じモデルの分解写真や解説は少ない。(というか、ほぼなし?)
2010年代前半の丸っこいモデルは乾燥ダクトが糸くずやホコリでよく詰まるらしく、洗濯機の分解洗浄の有料サービスが存在する。それがサービスとして成立するくらい不具合が多いのだと推測する。
使う側の理想としては10年くらいはノーメンテか最小のメンテナンスで動いてくれることを期待してしまうが、現実はなかなか厳しいようだ。。。
分解
前置きが長くなりましたが本題に入ります。
作業中に駆動部が動いたり感電の恐れがあるので必ずコンセントを抜きましょう。
使用する工具は、プラスドライバーと精密ドライバー(−)
蛇口を締めてホースを外します。
少し水が垂れるのでタオルなどで受けましょう。
このモデルは上面のパーツを取り外すために写真の青丸の位置のネジ5本を外す。
手前側2箇所はネジ隠しのシールがあるので精密ドライバーでシールを剥がす。
上面カバーは爪で引っかかっているのでガサガサやっていると外れます
乾燥ダクトの奥のホコリを掃除したので、写真の中央に写っているダクトを外します。
配線やネジ位置を忘れないように色々な角度から写真を撮っておきましょう。
ダクトを外すのに取っ手が邪魔なので外しましょう。
爪で引っかかっているので、爪の向きを観察しながら外すと苦労せず外せます。
乾燥ダクト取り外し
無数のネジで止まっている一番上の乾燥ダクトを取り外す。
ネジを洗濯機の内部やダクトの中に落とすとすべてが終わるので絶対に絶対に落とさないよう中して作業する。マグネット付きのドライバーの使用を推奨。
ん?ここは思ったよりホコリの堆積が少ない?
ここは普段から掃除しているので大きなホコリは少なめ
バルブを閉めないことには次に進めないので、洗濯機のコンセントを繋いで電源ボタンを押す。
洗濯機に通電されると自動でバルブが閉まった。意外とあっさり解決してしまった。
推測だが、このバルブは乾燥による通気または乾燥後の熱の排気用ではないかと思う。内部が高温になったときに開いて温度調節をしたり通気を促すのだろう。
なので温度が下がった状態で電源を入れればデフォルト状態に戻る仕組みのようだ。
この奥を掃除したいわけだが、想像していたより糸くずは溜まっていなかった。事前にネットで情報収集していたので、ダクト内部が詰まるほどの『ゴッソリ糸くず』がでてくることを少し期待していたのだが、、、
清掃作業はここまでで終了。
ん〜。こんなもんなのかな?
このあとの考察でも書くが2010年代後半の機種は改良されて構造的に詰まりにくくなっているのかもしれない。
湿度センサは循環する空気の湿り具合を監視している。(たぶん、構造と位置的に温度ではなく湿度だと思う)
ダクト内部が糸くずで詰まっているといつまでも洗濯物が乾かないので、ずーと湿った空気が循環した状態となる。
冒頭でも書いたがほとんどのネジが木ネジ(タッピンねじ)を使用している。
1本だけ板金に固定するところは小ねじ。
プラスチックは金属と比べると非常に柔らかく脆いため、タッピンねじを力いっぱい締め込むと簡単にねじ山を破壊してしまい固定ができなくなってしまう。注意してネジ締めをした場合でもそもそもネジ山が破損している場合もある。そもそもが分解を想定しないプラスチック部分で多用される。
コストダウンとか組み立ての作業性とかあるのだろうが、メーカーの意図としてはこの部分の分解をそもそも想定していない。なのでユーザーが分解すと最悪復旧できなくなる恐れがあるためご注意ください。
糸くずフィルターの詰まり考察
糸くずフィルターは洗濯機の下側の排水口部分に設置されているフィルターのこと。
このフィルターに大きなホコリの塊が溜まって排水エラーとなったことがあった。
推測なのだが、その大きな塊は徐々に蓄積したものではなく、排水パイプや乾燥パイプに付着したものがまとまって剥がれたのではないだろうか?
今回掃除をしてみて意外とホコリが溜まっていなかったことから考えると、2016年前後の機種から改良されてある程度のホコリを自浄できるようになっていると思われる。(セルフクリーニング?)
なので乾燥フィルターと糸くずフィルター周辺の定期清掃をしっかりとやっていれば、糸くずのつまり起こりにくいのではないだろうか。
まとめ
この型(2016年くらい?)以降の日立のドラム式洗濯機では通常のメンテナンスでそれなりに使えそう
糸くずフィルターにたくさん糸くずが詰まるようになったら、掃除機内部の糸くずが剥がれている(セルフクリーニング)していると予想される。こまめに糸くずフィルターの清掃を推奨。
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