子供とデジタルガジェットの使用時間について 導入編

前編はこちらから 子供とデジタルガジェットの付き合い方を考える

2025年のAmazonブラックフライデーで二人の子供にそれぞれタブレットを購入しました。

  • 使用時間の管理
  • プライバシーやセキュリティの教育
  • 妻の負担軽減

が主な目的になります。

運用方法

導入2週間目の状況です。今後変化するかもしれません。

姉 6歳 iPad A16

弟 2.5歳 kindle fireのkidsモデル 11インチ

それぞれ使用時間の制限を掛けました。

姉 iPad

Appleのファミリーアカウントを作成して、私(夫)、妻、お姉ちゃんの三人でファミリーを構成しています。私と妻は保護者アカウントで登録して、スクリーンタイムから使用時間を把握しています。

スクリーンタイムはいつ、どのアプリを、どのくらい使用したかが細かく分かります。とりあえず使用状況を把握するため、制限をかけずに使わせてみました。

アプリの購入、ダウンロードは保護者が毎回承認をするか選択できます。もちろん承認を必須に設定します。この設定を有効にすると保護者(管理者)のメッセージ(SMS)に承認依頼が飛んでくるので、そこで許可を出します。

承認設定が可能

こんな感じで承認のメッセージが飛んでくる。

APP Storeの使い方をざっくり教えたら自分で検索して好きなアプリを選んでいる。いつの間にかひらがな、カタカナは読める書ける入力できるようになっていて驚きだ。自分が子供の頃は小学校に入ってからやっとひらがなを覚えた記憶がある。

とりあえず、ボーナスタイムで申請してきたアプリはすべて承認している。利用時間をスクリーンタイムで確認し、ゲーム系が多すぎる場合は時間制限を追加して、お勉強系のアプリに誘導するようにしている。

アプリ単体での使用時間の制限

↓こんな感じで個々に制限できる。さすがのAppleでとても使いやすい。

カテゴリによる使用時間の制限

ゲームやエンタメなどカテゴリ毎に使用時間の制限を設定することも可能。アプリの数が多すぎると個別に設定することが大変なのでこの機能はとても便利。

とりあえずゲームは一日1時間とした。

YouTubeのショート動画ばかり見ているので、YouTubeは個別に30分に設定。お勉強系アプリは今のところ無制限に解放している。今後はタブレットの使用状況をみながら設定を調整していくつもりだ。

弟 2歳6ヶ月 kindle fire for kids

弟君は値段の安いfireを支給。と言っても1万円以上する…

Amazon kids+ がFire購入時の特典で付いてきたため、これを使ってスクリーンタイムを設定する。一人一台体制の前は一つのタブレットでAmazon kids+を有料登録していた。アカウントを切り替えて子供たちの使用時間を管理していたが、自分の使用時間が終わると人のアカウントに切り替えて勝手に使ったりと管理出来ていない状況で悩んでいた。

Amazon kids+でもスクリーンタイムの機能がある。Appleほど細かく指定はできず、本、アプリ、ビデオ、ウェブといったざっくりの括りとなる。

一日の使用可能な時間帯を曜日によって変更が可能。Appleもできる。

Amazonは学習タイムを設定でき、本や学習系のアプリを指定時間使用すると他の昨日が解放される。

これは便利だけど2歳児にこの設定をしても、思った通りに操作できず不機嫌になるだけで無意味であった。それはそうか…

姉は理解できるがAppleにこの機能はない。5歳くらいからは学習タイムは有効と思う。

本体の保護

タブレット本体を投げたり落としたりするため、物理的な保護として頑丈なカバーを購入した。

大人ならこんなカバーを使うことはないが、子供に持たせるのであれば、これくらいしっかりしていた方が安心感がある。色も選べるため姉弟それぞれ「自分のタブレット」という認識を持っており、人のものを勝手につかわない文化が醸成されつつある。共用していて奪い合いになっていた時と比較すると進歩している。

Amazonはこのあたりよく分かっているようで、キッズモデルはスポンジ状の保護ケースが付属する。高密度スポンジで軟らかすぎず適度な固さで本体を保護してくれる。重量もかなり軽いため小さな子でも取扱いには問題なさそうだ。

物理的な保護以外で高級機のiPadはApple Careにも加入した。壊さないで欲しい。kindle fireは標準で2年間の保証がついてくるので安心だ。

スクリーンタイムの設定が反映されない

ある日突然スクリーンタイムが反映されない現象が発生した。

日曜日だったので、延々とタブレットを触っている感じがあり、ほどほどにしておくよう言っていたが、スクリーンタイムで確認すると6時間も使っている!?

対策方法を検索するとOSのバージョンアップとあったので、タブレットのiPadOSをアップデートしたところ制限時間が正しく反映された。

エンターテイメントにYouTubeが含まれており、やたらとショート動画を見ていると思ったらこれでした。ショート動画こそ見せたくないのでYouTube単体で制限を掛けていたが、ソフトウェアの状態によってはこんなこともあるようだ。

AppleとAmazon比較

個人的にはAppleが細かく設定できてサクサク動くので使いやすい。学習タイムの設定ができると最高。あとは午前中と午後で使える時間を指定できれば文句なし。

Amazonはプライム会員前提でそのおまけでkids+の機能があるイメージ。FireのタブレットをAmazonセールで安く買い、Amazonが提供する範囲のコンテンツを楽しむスタイル。タブレット代含めてコストは安い。しかし自由度は低く、特に学習系のアプリや操作感はiPad/Appleに劣る。

機能性能のAppleかコストのAmazonかで選べば良いと思います。

項目 Apple iPad (スクリーンタイム) Amazon Fire (Amazon Kids+/キッズプロフィール)
主な対象端末 iPad、iPhone、iPod touch (iOS/iPadOS搭載機) Fireタブレット (特にKidsモデル)
時間制限機能 アプリごと、カテゴリごと、合計時間で設定可能 合計時間、コンテンツカテゴリごと(例: 読書、ビデオ)に設定可能
コンテンツ制限 App Storeでの購入、年齢制限、Webサイト制限 (アダルトコンテンツ等) 年齢に応じたコンテンツのみ表示(Amazon Kids+利用時)、Webブラウザの利用制限
就寝/休憩時間 休止時間」として設定。特定のアプリのみ許可可能。 就寝時間」として設定。設定した時間帯は利用不可。
学習目標設定 なし (ただし、特定のアプリ/カテゴリを常に許可する設定は可能) 目標設定」として、読書や教育アプリの利用時間を達成するまでゲームなどをロック可能
アプリの許可/不許可 個別アプリの利用時間を制限・許可可能 キッズプロフィール内で利用可能なアプリを選択して許可/不許可を設定
利用状況の確認 利用時間、使用したアプリ、通知回数などを詳細に確認可能 利用時間、利用コンテンツの履歴、達成した目標などを確認可能
特徴 (強み) 柔軟な時間設定 (アプリごと、カテゴリごと)、iPhoneなど他デバイスとの連携詳細なWeb制限 教育的な目標設定が可能、Amazon Kids+の豊富な教育コンテンツ価格の手頃さ
できないこと Amazon Kids+のような定額で質の高い子供向けコンテンツの提供は基本なし (ただし、Apple ArcadeやApp Storeから別途購入・購読は可能)。 iPadほど詳細なアプリごとの利用時間設定や、OSレベルでの高度な制限設定は限定的。

導入後の変化

強制的に時間を区切られるため、YouTubeアプリを開く頻度が減ったように思います。終わりが分かっているから、自分で制限して別のアプリを使っているようです。

親が言っても聞かないけど、自発的に時間の配分を調整できるようになり感動です!

まだ運用開始3週間ですが、変化点は追記していきます。

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